So-net無料ブログ作成

「のぼうの城」  [映画と本]

「のぼうの城」
のぼうの城映画ポスター.jpg
監督 犬童一心・樋口真嗣
日本公開2012・12月2日 145分
原作 和田竜 脚本 和田竜


本当に面白い映画だった。

豊臣秀吉が各地の城を攻め落としていた戦国時代、最後まで屈服しない
城主(北条方)の従兄弟に、のぼう様(でくのぼう)と呼ばれ百姓や家来た
ちから愛されている人物がいた。

のぼう様(成田長親 なりたながちか)は、百姓の田を手伝いに行っては
失敗し3日がかりで植え直しをされてかえって手間取らせ、城の台所を手
伝いに行っては食べ物をひっくり返し、何もしないで遊んでいてくれと言わ
れて厄介がられていた。

いよいよ石田三成を大将に豊臣秀吉の兵2万から忍城(おしじょう)を囲ま
れてしまう直前に、のぼう様は「北条家にも、関白(秀吉)にもつかず、今と
同じようにみんな暮すということはできんかな」と言って顰蹙を買っていた。
忍城の兵は2000、百姓が1000もいるかどうか定かではない。

忍城主は、北条を裏切り、豊臣方に内通するために城を出たが、仮の城主
を務めるのぼう様は戦いをする決心をした。

のぼう様は、何の武技もできず、聡明さもないと見受けられるのであったが、
余人が捨てたただ一つのものを持ち続けていた。
それは決してそのようには見えないのだが、「異常なまでの誇りの高さ」だっ
た。 

台詞の早いところがあって聞き取れない場合が多かったが、「おれたちが
付いていなければ何もできないのぼう様を助けよう」と百姓たちが忍城に
集まって来た。


最初の戦いには勝つが2回目の水攻めで忍城が落ちそうになった。
のぼう様は、水に浮いたように見える城を出て船を敵陣近くに浮かべその
上でみごとな踊りを踊るが、鉄砲で撃たれ手傷を負う。
元々百姓たちに混じって田楽(でんがく・農耕作業をする横で楽を鳴らし踊
りを踊る)を踊っていたので、人の心を掴んで喜ばせることにはたけていた。


忍城の外で敵方の加勢をしていたもと味方だった百姓も、のぼう様の必死さ
に心を打たれ、のぼう様が鉄砲にやられたのに憤慨し、堤を破壊して水攻め
で溜まっていた水を抜いた。

やがて小田原の城が落ち、のぼう様たちは皆殺しに合わないために開城す
ることになった。
和議の条件ものぼう様が立ち合うと、どこか間が抜けているようであったが、
何のその賢いものだった。

面白かった映画と言えば、「テルマエ・ロマエ」の時は奇想天外なタイムスリッ
プに大笑いしたが、今度は百姓たちや家来と、のぼう様のかけあいの伸び
やかさに笑わされ、坂東武者(関東の武士)のスピリットのかっこよさも感じ
させられた。

城を去ったのぼう様はその後どうなったかと言うと、旧家臣の仕官斡旋に
務めた後、新領地下野国烏山に住んだ。
がしかし当主・氏長と決裂。尾張国に渡ったと伝えられている。


出演  のぼう様(成田長親)・野村萬斉  男勝りの甲斐姫・榮倉奈々
     佐藤浩一  鈴木保奈美  尾野真千子  芦田愛菜  夏八木勲
     市村正親 上地雄輔  山田孝之 前田吟 他

2011年9月公開の予定を、水攻めのシーンがあるので東日本大震災に
配慮して2012年11月2日にしたそうだ。
興味のある戦の策略や登場人物をゆっくり知りたかったので、コミックや小
説も読んでみた。
策略の面白さと人物の面白さがつのって来る物語だった。


コミック 「のぼうの城」
原作 和田竜  作画花咲アキラ 小学館
のぼうの城コミック.jpg


小説「のぼうの城」上下巻   著者 和田竜 小学館文庫
のぼうの城 小説.jpg
nice!(246) 
共通テーマ:アート

nice! 246