So-net無料ブログ作成
検索選択

「阿蘭陀船」 ブローチにもなる帯どめ

帆船を見ると浮き浮きしてくる。
とにかく船出していて、次々に新しい方向に挑戦ができてゆくことを、不安ながらも信じられるからだろう。
現在に居ながらにして、未来を先取りし、その未来から現在を追想して見ることができるからかもしれない。
心配していても仕方がない、なるようになるさ、いやなって欲しい、そうなるようにやっていこう、そしたらこうなるに違いないと元気さえ出てくる。
ユーモラスな阿蘭陀船が宝の船に見える。

8角形の象牙の台座の上を、銀の波を蹴立てて、滑ってゆく丸いかわいい螺鈿の帆船。
走って行く状態にあリながら、静止した帯留めであるからして、象牙の台座の海は、永遠に途切れない。
金・銀・緑色の7つの帆の上に、紅い珊瑚の旗がめでたくも3本翻っている。
真ん中の見張り台あたりから、金色の船体へ緑色の縄梯子が下りてきている。
登り降りする梯子を使って、毎日海底の宝石の鉱脈を探り、海中の大章魚、大烏賊、大海亀を眺め、さらには絶滅せずに生き残っていた始祖鳥を空に発見し、船体に戻って快く眠り、夜には星を眺めると言う遊び心がうまれる。
風は左から、宝船を押し、右へ向かっている。
私も背中を押してくれる風が欲しい。
宝船が欲しい。海に沈んだ海賊船の宝箱が欲しい。
宝が手に入ったら、しばらく眺めさせてもらって、すぐさまお金に変える。

コンサートホールは、例外はあるにしても、日本や外国から呼ばれたほんの1部の有名奏者によって使われている。
演奏を聞くことのできる暇とお金のある人には、それなりに素晴らしい体験ができるだろう。
毎回変わることない名目や選曲で、楽譜を正確に再現した、あいも変わらぬ何年にもわたる同じ演奏。驚嘆の風が吹かねば、カビがはえてもこよう。
またコンサート用の響きのいいホールが、大勢のアマチュアのおじさんおばさんや、各教室の発表会や、名士たちのパネルデスカッションと称する会議だけに使われてしまうことが苦々しい。
財宝を売ったお金で、お金のない若いプロの音楽家たち専用のために、響きの確かなコンサートホールを建てよう。
交通費の出ない教室や、時間給も出ない生徒用の楽器の説明会なんてそりゃあ、屈辱的、病気にもなるはずです。

日本の山麓や海辺、湖や川の周辺、各国の風光明媚な所にコンサートホールやシアターのある城や邸宅を建て、大浴場も作ろう。
心配する事なかれ、それぞれ専門家にやってもらいますから。
個人的な夢は、3度3度お抱えのコックさんに食事を作ってもらうことだ。
おまけに幽霊屋敷も買おうね。


写真集 池田重子コレクション「帯留め」
nice!(0)  コメント(0) 

映画「ザ・クリーナー 消された殺人」2007米

驚くばかりの、家族愛を希求した男が、警察署の殺人課の中にいた。
自分の子供が欲しい、かわいがりたいと言う執念を持った孤独な男が、他人の妻を身ごもらせた結果、夫を殺し、元警官の親友を騙し犯人に仕立てようとする。
警察組織の中の一人の男の幸福への執拗な度外れた願望が、殺人事件を起こし、何も知らない親友を裏切らせる。
男性が妻と子供をこれほどまでに欲しがる映画はじめて見た。
この警察官の名前を忘れたのでXと呼ぼう。
彼は主人公ではない。 主人公は元警官の親友の方である。
最後までこの誠実そうな親切満点な男Xが、犯人であることを見破れなかった。
すぐに見破れる類の映画であれば、公開されなかったに違いない。
ストーリーはこのX側サイドから見ているので映画の進行とは、ずれていると思う。


Xは、主人公(アフリカ系のアメリカ人で元警察官)の親友であるが、Xが家族を持ちたい、自分の血を分けた子供が欲しいと強く思ったきっかけは、Xが主人公の男の娘の名付け親になり、わが娘のようにかわいがり、交流が深くなっていったことによる。
主人公の男もXも、さまざまな事件の隠蔽工作に関わった一員として、市議会議員のブラックリストに載せられている。
様々な事件にかかわったほとんどの警察官には、何らかの理由で隠さなければならないことがあるらしい。たとえば賄賂をもらって事件をもみ消したとか、首にならないために何らかの圧力に従ったとかである。


元警官の主人公の男は、現在殺人現場の血液や血糊を処理するクリーナーの仕事についている。
ある議員の家の事故現場の処理を頼まれ、誰もいない家の現場写真を撮影し、誰かがピストルで撃たれた床の血の海やソフアー、壁についた血液を薬品処理して元どうりにする。
次の日、鍵を返しに行くと、妻が出て来て、そんなことは頼んだ覚えがないと言う。
狐につままれたような納得がいかない状態に、主人公の男は困惑する。

行方が分からなくなっていたこの家の主の議員は、死体で見つかる。
親友の警官Xに主人公が相談するが、後から思い出すとなんとなく態度がおかしかった。


それもそのはず、Xと議員の妻はできていて、議員の妻はXの子供を身籠っており、流産してしいる。
Xは、議員が子供を始末させたと思い込み、議員を殺す。
初めてできたわが子を殺されたXの落胆と苦しみ、悲しみは強烈で、親友までを裏切るところまで行きつく。
事件現場のクリーナーの仕事をしている主人公の会社に、事故現場の処理を依頼したのはXである。
事件をもみ消すために、親友さえも裏切り、それがばれると親友を彼の自宅で殺そうとし、逆に親友の子供にピストルで撃ち殺されるX。
 ピストルを撃ったのが中学生の女の子だと言うことにも驚きだ。
議員の美人の妻がXとなぜ子供まで生す仲になったのか、まず理解できなかった。
主人公をかく乱させるために一役買った美人の妻を、最後の最後まで私は見破れなかった。
よほど頭の回転が良くなければ、おやおかしいなと思ったことがいくつかパズルのように繋がり、はっきりと犯人が浮かんで来ない。
こんなことするはずがないと言う固定観念や外見に騙されてしまうのだ。
後でXの行動や言葉を思い返すと、背筋が冷たくなった。
nice!(0)  コメント(0) 

帆船  ブローチにもなる帯どめ

風を孕んだ5つの白い象牙の帆は、やや右からの風を受けて左へ膨らんでいる。
膨らんだ帆は、帆船が左へ進んでいることを知らせてくれる。

装飾された窓枠のある展望台が、船内に3つもある。
中心にある一番高い展望台に、甲板から白い梯子が1つ掛かっている。
梯子の横木に、後ろの空間が均等に区切られ、その隙間の黒が象牙の白をなおはっきり見せてくれる。
梯子があるおかげで、船内がぐっと引き締まっている。
梯子で船のてっぺんまで上がれると言うたのしみがあるので、気持ちもだんだん雲上に引き上げられる。


もっとよく見ると、船首の胴体にぴんと跳ね上がった髭のような錨までぶらさげている。
胴体に6つの真珠を発見。嬉しい。
また錨の下に、もう1つ真珠を見つけた。
今日の7つの快挙だ。
7つの海を航海したい。

映画「オリンダのリストランテ(レストラン)」

ブエイノスアイレスに、レストランの経営でくたびれた、独身の中年のおばさん、オリンダが住んでいる。
彼女はイタリアの港町からの移民であるが、その美しい町のことは今では思い出しもしない。
みずから手づくりする料理は、くすぶっていて冴えない。
おばさんの服装も表情もだらしなく、汗や汚れが入っていそうな料理だ。
まずい料理なので、お客にたびたび調味料を貸してくれと言われる。
もう店を売ろうと考えているが、踏ん切りがつかない。

そのレストランに、ドイツから恋人とは名ばかりの女性を探しに来た青年が訪れる。
約束を交わしたわけでもない女性を追うのは、青年の南米に対する若い冒険心なのか、前世からの因縁なのかよく分からない。

持ち金を泥棒に盗られた青年は、他の男性と歩いていた元恋人にでくわす。
行き場がなくなった青年は、オリンダおばさんのレストランで働かせてもらうように頼みこむが、オリンダに断られる。
青年は、1日中オリンダのレストランの向かい側の歩道に座って見るともなしにレストランを見ている。
観客の女性が、母性本能をくすぐられるところだろう。
オリンダは、彼の前に歩み寄っては、どんがらした中年おばさん言葉で青年をなじる。
オリンダは茶色くむくんだ怪物の様相を呈している。

ついに雨が降り出した夜中、見るに見かねたオリンダおばさんは、青年をレストランに招き入れる。
そのあたりから青年は「あんた」から「ピーター」と言う名を持った人間扱いになる。
オリンダおばさんにも、やさしい艶が加わってゆく。

ヨーロッパからはるばるやってきたピーターに刺激されたオリンダは、生まれ故郷のイタリアに一時帰郷する。
何十年と顔を合わせている常連客の男性とも、愛情を確かめあう。
オリンダのレストランは今までどうり続けられる。


一番心ひかれたのは、常連客の緑に囲まれた広い庭のある邸宅。
木漏れ日と微風の吹く庭のテーブルで常連客と言葉を交わすオリンダはいきいきとして美しくなっている。

2001 アルゼンチン 監督パウラ・エルナンデス(女性)
8年も人気を持続させている。 珍しい映画を1部屋だけで映写している映画館にかかった映画。

蕨・わらび  ブローチにもなる帯どめ

ゆでてあくを抜いた蕨が、店頭に並ぶようになった。
藁を焼いた灰や、重曹であくを抜くのだが、一晩水につけてやっと食べられる。
野に生きた蕨をそのまま食べると、死ぬこともあると言う。
あくを抜き、水にさらされてはじめて、人間の安全の基準に合わせた食物になると言うことだ。


毒性や発酵や融合などの化学方程式を詩に書いたり、そう言う変化を月並みな人生訓にして作られる詩もあるが、5篇も10編も同じ方向の理屈ばかりだとあきてくる。
理屈や道理が頭で理解できてしまうと、もう2度とそんな説明書は読まなくなる。

2人〜3人までは、新鮮味もあったが、確固とした現実が裏に存在していることを打ち出すことを狙った、期日や住所番地を書き出した詩もあった。
その割には言ってることが、なよっていて情緒一点張りで、空中分散していた。
塩爺(しおじい)と言う政界の癒し系のお爺さんがいるが、上記は私の中に住んでいるしじい(詩爺)の弁。




象牙でできた蕨の葉の先は柔らかそうに、くるりんくるりんと曲がっている。
白いかわいいものがちょこんといる。ああしあわせ。
素材が硬いので確かな安心感も持たせてくれる。

獅子 ブローチにもなる帯どめ

ずっと笑っていられるなんて素敵だ。大きな口を開けてね。
今日はなぜかお獅子に力を感じる。
前足をぐーんとかがめて、胴体を斜めに上げ、お尻はさらに上にあげている。
お腹やかかとやしっぽの巻き毛は、空中から浮かれて渦巻きながら飛んできて、くっついたようだ。
動き出す寸前か、しばらく跳ねて遊んだ後か、とにかくじっとしようとしていない。
何か言いたそうだが、いい声だろうな。 鼻息の荒いお獅子語の声って陽気なオルガンみたいだろう。
今一番友達になりたいきみ。
スフィンクスのお友達、狛犬の従弟のお獅子クン。

漆工芸(木)。

映画「トワイライト・初恋」2008米

久しぶりに見た吸血鬼もの。住人が3000人くらいのアメリカの町。
人間のキュート女の子が、物語の内容とは全く関係なく、半分開いたゆるーい口のままで、ずーっとしまいまで主人公の1人として出演し続けた。
お嬢さんよまたもや半開きかである。
なぜきちんと口を閉めないのだろうか。 別にけがをして唇が痛いわけでもなさそうなのに。このごろのお嬢さんには困ったものだ。
はしたないから「口をおしめなさい!」といくら言っても通じない相手だ。だってスクリーンに引き延ばされている大女のお嬢さんだもの。
吸血鬼の男性と人間の女の子の恋物語なのだが、引き締まった美顔のお嬢さんの、よたろうみたいな口が気になって、気になってどうしょうもなかった。
いつも閉じられない開きっぱなしの口内はきっと渇くんじゃないの。
吸血鬼の恋人と永遠にいっしょにいたいために、恋人に噛まれて吸血鬼になりたがっている意志が強そうなお嬢さんなのに、唇ぽかーんじゃどうもね。






人の心が全部読める吸血鬼の青年が、どうしても心の読めない女の子に出会う。
17歳の女の子は母親が再婚して、警官の父親と2人で暮らす複雑な生活を送り、不安定のままナイーブになっている。一人で悩みを持って静かにしているタイプ。
いつも頭をつかって考え事をしているので、単純には心が読めなかったわけですか。
女の子はどぎつく金とかセックスとかの欲望は打ち出していないが、吸血鬼の青年に会ってからは、吸血鬼のすべてを強烈に肯定するようになる。
あばたもえくぼよりももっとすごい気に入り方を吸血鬼の青年にする女の子。初恋ってそう言うものでしょうか。
吸血鬼の青年が彼女をおんぶして、木々の間を飛びまわったり、高い木に一瞬のうちに飛びあがって、木の上で語り合うロマチックな場面のスピード感と風景の驚くばかりの美しさ。
木の上でお嬢さんが口を半開きにしていたら、ほんとに見る意欲が半減するので、見ないようにした。
美しい苔の上で2人が寝そべっている時も、口ぽかーんはあった。ざんねん。
違う部族の吸血鬼の青年に、人間の女の子が獲物として見つかってしまい、壮絶な戦いが始まる。
結局は部族の違う吸血鬼は焼き払われるのだが、生き残りの女性吸血鬼が、主人公の恋人たちを遠くからすごい決め方で見つめているところで終了する。
続編がこのあたりからできそうな画面だった。
すごく軽い吸血鬼ものだった。珍しいので書き残して見た。