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神はあなたたちだけのもの?  映画「汚れなき祈り」    [映画]

監督クリスチャン・ムンギウ  150分 2012年
質素なルーマニアの正教会の建物には電気がなくローソクの灯と井戸水で生活が営まれている。
修道院で現実に起こった悪魔祓いによる修道女の致死事件を元にしている。
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ルーマニアの孤児院で育った2人の女性のうちの一人のアリーナはドイツに働きに行き、もう一人のヴォイキツァはルーマニアの正教会の修道女になった。
ある日アリーナは世界で唯一愛している修道女のヴォイキツァに会いにやって来た。
彼女の願いは2人で暮らしたいと言うことだけだった。


修道女のヴォイキツァは、神とイコン(聖像画)を持っている神父に畏敬のまなざしを持って敬虔に仕えていた。
修道女のヴォイキツァは修道院を出るつもりはなく一生神に仕えることを決心していた。
アリーナは修道女のヴォイキツァの変わりようについていけなくなり、自殺を図り病院に担ぎ込まれる。
修道女になるつもりなどないアリーナは修道院や神父や親友の修道女のヴォイキツァに疎外感を持つようになり、神父に向かって「イコン(聖像画)など持ってはいないのでしょう!」「私と寝たいのだろう」などとののしるようになる。



アリーナはドイツに帰って働くといいのだが、親友のヴォイキツァと2人で暮らしたいと言う強い要求があり、思いあぐね、だんだん精神に異常をきたしてきた様子である。
空手をやっていたアリーナの力は強く、一室に籠城して抵抗を始めたので監禁されてしまった。
アリーナは言う「神はあなたたちだけのもの!?」と。
なぜかアリーナと共感することが多いブログ主だった。


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暴れまわるようになったアリーナに対して修道院側の神父や修道女たちは機密(悪魔祓い)の儀式を行った。
粉雪の舞う修道院の凍えつく部屋で、アリーナは猿轡をされ、身体は木の十字架に結び付けられ3日間ほったらかしにされた。
もし悪魔払いをするのであれば、よほどの注意が必要だろう。
アリーナは絶命した。
そこには途中から修道院の人々や神父に微かずつではあるが疑いを持ち始めた修道女のヴォイキツァがいた。


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実家の後片付け [エッセイ風]

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6年前に亡くなった実家の父の部屋の整理と7回忌の準備のために弟と私は帰郷した。
私が生まれてから9回目に移った父母だけが23年間住んだ家は空き家になっている。
まだ使えるテレビや冷蔵庫やベットは縁者にもらってもらった。
庭木は昨年業者に短く切り込んでもらっていたのでしばらくは草刈をしてもらうだけでいいだろう。
久しぶりに片道2時間30分かけて車で通った路端には、亡くなった人々や何年も前の自分たちの懐かしい姿が見え隠れした。



故郷の緑のレースをまとった木々の揺れやゆったりとした川の流れが白いさざなみを立てる。
その振動による異世界への目覚めが微かに始まっている。
現実の記憶から細い糸でつながった物語。
詩という創作の手を借りて、置き去りにしてきたまるである種の呪と悪意と悪夢を凝視し、噛みしめる。
解かれ放たれたいための地獄めぐりがいつまで続くのだろうか。



★小学校の同級会の遠足が先生を招いて4月末にあるので参加することにした。
★仕事やそれから波及する必要な雑事、実家の後片付けのために訪問が遅れがちで申訳ありません。


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多忙につき投稿はひとまずお休みしていました [映画のワンシーン]

3月から4月の初めまで、用件が多くて座る暇もありませんでした。
その間、眠気覚ましに見ていた映画の中の意表を突く場面(ポスター写真)の一部を御紹介します。
全然使ったことの無い脳が刺激されますが、人によってはかえって疲れる恐れもあります。
心なごむ自然の風景や鳥や花や猫や犬の写真も拝見しています。



巨人
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映画「ジャックと天空の巨人」  2013年公開映画  女性の巨人は一人も出てこない

巨人
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映画「ジャックと天空の巨人」 2013年公開映画








映画「パイレーツオブカリビアン デッドマンズ チエスト」 ディヴィ・ジョーンズ(タコ妖怪)
2006年公開
恋が成就しなかったためこれでもかこれでもかと言えるほどに、
人生に散々にもてあそばれるかのように見えるタコ妖怪(写真中央)。
最後は女神カリプソの名を呼びながら深海に消えて行く
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映画「パイレーツオブカリビアン デッドマンズ チエスト」  パイプオルガンを陶酔しながら弾くディヴィ・ジョーンズ
(タコ妖怪)
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彼は海の女神カリプソに失恋して苦悩し、自分の心臓をえぐり出して宝箱に納めた。(心臓を取り出しても死なない)。
死んだ人間を天国へ送るように女神カリプソから言いつかりそれを拒否したので、忌まわしい姿に変えられた。


たこ妖怪の弾くパイプオルガン「深海の魔物」を聞きたい人は
ここをクリック
初めに現れる広告の右下のカッコ画面をクリックしてスキップして下さい。




★今週中には宗教関係の最近の映画の感想を2つ投稿する予定です。

★最近見た映画「オズ はじまりの戦い」 「ヒッチコック」 「アンナ・カレーニナ」
          「汚れなき祈り」 「ザ・マスター」 「舟を編む」







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坂田靖子の新刊コミック「サタニック ブランチ」 と 「ベルデアボリカ」(1巻~4巻)  [文芸コミック]

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コミック 「サタニック ブランチ」(悪魔の枝)   作・絵坂田靖子

舞台は英国。日常生活の中の人情ある摩訶不思議なことがゆったりといつしか心に迫って来る謎解きミステリー。
古い家具を手直しして売っている古家具屋のルディアートが、美しい箱細工に入った木の枝を手に入れ、いじっているうちに悪魔を召還してしまい、新聞に広告を出していた万能相談所に駆け込むが、そこは昔学業成績がトップで変人のクラスメイトのエム・ケルスナー(変人探偵エム)が開いている相談所だった。
相談役の仕事をしている彼は、広い意味での家具や人などの謎を心で感じてオカルト的に解いていた。
クラスメイトのエム・ケルスナーはなぜか古家具屋のルディアートに、悪魔に魂を売ってたった一つの願いをかなえてもらうように指示する。
古家具屋のルディアートの、物事が嫌になった時の昔からの口癖は「俺の前から消えろ!!」だった。
悪魔がかなえてくれるといった古家具屋のルディアートの望みが、「俺の前から消えろ!!」だったので彼のたった一つの望みはかなえられたのだった。
そうなることをクラスメイトのエム・ケルスナーは初めからわかっていたのだった。
新婚の古家具屋のルディアートの奥さんは、変人探偵エムにとっても親切なので、毎日食事をしに来るようになるのだが・・・・・。

7話ありどれも人の心に通じているので興味深い。
「悪魔の宿った枝」 「開かずの小物入れ」 「笑うテーブル」
「オカルト化する戸棚」 「古家具消失事件」 「足跡のついた天井」






コミック「ベルデアボリカ」1巻~4巻
騎士道精神を持った名もない国の王と屈折した心を持つ若い魔法使いの友情物語

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コミック「ベルデアボリカ」(1巻) 坂田靖子 朝日新聞出版 2010年6月


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コミック「ベルデアボリカ」(4巻) 坂田靖子 朝日新聞出版 2012年9月7日


☆3月半ばから4月の7日までは多忙だったためブログ拝見が遅れました。
 地上の混迷から解き放たれた映画やコミックや動物たちが、コールタールのような時を忘れさせ、
 そちらの世界から生命力を復活させてくれました。
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