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「薔薇の名前」その3  それぞれの言い分 個人的な興味から [映画]

異端者として捕えられた3人
ベネデイクト会修道士(厨房係) レミージョ  元ドルチーノ派(異端) ヘルムート・カルテインガー
ベネデイクト会修道士(厨房係の助手) サルヴァト―レ 元ドルチーノ派(異端) ロン・パールマン
少女  食べ物が欲しくて厨房を訪れていただけ  ヴァレンティナ・ヴァルガス




ミレージョ 異端.jpg
ベネデイクト会修道士 レミージョ  元ドルチーノ派(異端)


レミージョ
「この修道院に住んで12年。たらふく飯を食った。女と交わり、貧農から10分の一の税を絞りとった。あんたの(異端審問官ベルナール・ギー)おかげで、昔は全身全霊で宗教を信じていたことを思いだしたよ」

異端審問官ベルナール・ギー
「教会の財産を略奪し、焼き払うのがお前たちの信仰か」

レミージョ
「そうだ。お前たちが奪ったものを、民衆に返しただけだ。(取り返しただけだ)

異端審問官ベルナール・ギー
「司教や司祭を殺したか?」

レミージョ
「殺したさ。チャンスがあればお前らも皆殺しにしてやるぞ!」
  
レミージョたちが殺人を犯していないことを知っているフランシスコ会修道士の元異端審問官ウイリアムは、異端審問官のベルナール・ギーの判決に異議を唱える。
明敏な推理で物事を見極めることができる元異端審問官ウイリアムは、以前何もかもを異端者や魔女のせいにする教会側の異端審問会で、異端者と言われる修道士を無罪だと主張したことがあった。
異端審問官のベルナール・ギーは、元異端審問官ウイリアムの過去を持ち出し、異端者を無罪だと言う彼を有罪だと言いたてた。

<元異端審問官ウイリアムの過去>
元異端審問官フランシスコ会修道士ウイリアムが異端審問官をつとめていたころは、異端審問は人を導くためのものであり罰さなかった。
元異端審問官ウイリアムは当時、聖書と矛盾のあったギリシャ語の本を訳した修道士を異端審問で無罪放免にしたため判決を下した本人も異端とされ、教皇に直訴したが聞き入れられず投獄された。
彼は判決を撤回したので生き延びることが出来たが、ギリシャ語の本を訳した修道士は火あぶりにされた。


異端審問官のベルナール・ギーは、無理にでも被告(異端者)の自白を引き出すために、レミージョを拷問にかけるように命令する。
レミージョは拷問にかけられる恐怖から、異端審問官ベルナール・ギーの誘導尋問にかかり、ベネデイクト修道会で起こった殺人は悪魔にそそのかされて自分が行ったことだと言ってしまう。嘘の供述である。
ほんとうは、ベネデイクト会修道院の世界一大きな図書館の中にある1冊の写本(アリストテレス 詩学 第2部笑いについて書かれている)と修道士たちの知りたいと言う好奇心が災いする事件だった。
盲目の老修道士ホルへが影の黒幕だったが、彼の言い分を聞いて見ると、共感はできないまでも、言っていることは理解できる。ただ笑いで危うくなるような彼らの信仰とはいったい何なのだろう。

☆レミージョは火あぶりの刑に処される時も、独自のたたみかけるような断末魔の言葉を吐く(後日記載)
☆レミージョ役の俳優ヘルムート・カルテインガーは撮影終了後数時間して肝臓疾患のため急逝した。疾患の痛みに耐えかね、撮影は度々中断した。演技とは思えないような迫力が出たそうだ。



薔薇サルバトーレ.jpg
ベネデイクト会修道士 サルヴァト―レ  ドルチーノ派(異端)
罪状 異端の過去を隠し魔女とみだらな儀式を行った。

薔薇アドソと少女.jpg
少女  貧困のためベネデイクト会の厨房係の修道士に食べ物をもらい身をまかせていた。


薔薇の名前 ギ―とウイリアム.jpg
左 フランシスコ会修道士 元異端審問官 バスカビルのウイリアム (ショーン・コネリ―)
右 ドミニコ会修道士 異端審問官 ベルナール・ギ― (F・マリー・エイブラハム)

異端審問官ベルナール・ギーは、この展開地点ではベネデイクト会の修道士3人の殺人は異端者たちの仕業だと決めつけていたがほんとうはそうではなかった。

ベネデイクト会修道院の中の殺人(合計5人)はどのようにして行われたか
盲目の老修道士ホルへの恐れとアリストテレス 詩学 第2部(写本)との関わりは?
~次回に続く~



家族思いの泣かせるワンコ
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「薔薇の名前」その2  個人的な興味から [映画]

薔薇2人新.jpg
日本公開 1987年12月11日 130分 監督ジャン=ジャック・アノー
原作 小説「薔薇の名前」ウンベルト・エーコ 1980年に発表
左 フランシスコ会修道士(元異端審問官)のバスカヴィルのウイリアム(ショーン・コネリ―)
右 ベネディクト会見習い修道士(ウイリアム修道士の弟子)のメルクのアドソ(クリスチャン・スレーター)


北イタリアの山間の高台にそびえ立つベネデイクト会修道院を訪れたフランシスコ会修道士バスカヴィルのウイリアムは修道院長にたのまれ亡くなった修道士の死の原因を調べることになったのだが、本来の目的は、清貧と禁欲を重んじるフランシスコ会とアヴィニヨン教皇庁(教皇ヨハネス22世)の論争を調停することだった。
論点は「イエス・キリストが身につけていた衣服は主の所有物か否か」だった。
7日間の物語である。


☆☆☆以下内容に触れています☆☆☆以下内容に触れています☆☆☆




ベネデイクト会(僧衣は黒)は、保管する書物が世界で一番の図書館(迷宮図書館・100の部屋がある)を持っていた。
貧しい農民から税をとり、僧たちはたらふく食べ、農民の少女(修道士のメルクのアドソが一生に一度恋する女性。薔薇の名前の人)に食べ物をこっそりやる代わりに彼女を慰めものにしていた。

盲目の老修道士ホルへは、信仰を危うくする笑いについて書かれた「アリストテレスの詩学第2部」の写本を隠し持っていたが、このことについては後述することにする。
フランシスコ会修道士バスカヴィルのウイリアムは蔵書だけにはひどく執着し、「アリストテレスの詩学第2部」の写本を修道院で血眼になって探していた。、
「アリストテレスの詩学第2部」をめぐっては修道士が4人(1人は自殺)亡くなる。
亡くなった直接の原因はヒ素なのだが、殺人が直接的なものなのか、ものを仲立ちとした間接的なものなのか漠然とぼかしてしまった。詳細は後日に持ち越します。
修道士になっても多くの者は、人間の好奇心と関わり探求心を持ち続けるのだと思う。


i枢機卿.jpg
教皇庁の使節団の枢機卿(僧衣は赤・赤はキリストの血をあらわす)

教皇庁の使節団の枢機卿は「イエス・キリストが清貧であったかどうかより、教会が清貧であるべきかどうかが問題である。(枢機卿は教会が清貧であることを望んでいない) なぜなら教会の財産は異教徒との戦争に欠かせないものであり、戦費の財源である。これを失えばアヴィニヨンに聳え立つ教皇庁の建物も色あせ神の栄と力を十分に示せなくなる」と言う。
フランシスコ会の極端な清貧思想は建築、絵画、彫刻、音楽、文学、衣装等などの文化を育てられないかもしれない。


フランシスコ会の理念は清貧と禁欲を貫くことであり、粗衣(頭巾付き上着1枚を所有。映画の中のウイリアムたちフランシスコ会の者の上着はヤギの毛で織られ染色されていない。映画での衣服の製作場所はモロッコ)
下着は袋地でつぎはぎしたもの)と裸足(履物を許される者もいる)で各地を宣教して回ることだった。
教皇には従順を貫き、高価な衣装を着てうまいものをたらふく食べている者を見ても裁いてはならなかった。
フランシスコ会側は、「聖職者の財産の放棄を望み、修道院は聖宝と土地を手放し貧しい農民に分配すべきだ」と主張した。
ベネデイクト修道院の中には異端と言われているドルチーノ派の2人の僧がいるが殺人とは何の関係もない。
この異端の2人の僧(サルヴァト―レとレミージョ 厨房係)の中の1人の僧と農民の少女が黒い鶏と黒猫を使って悪魔的な儀式をしたと言うことで3人とも異端審問官にとらわれ火炙りにされる。これも詳しくは後述する。




岩合さんの泳ぐ猫.jpg
岩合光昭さん撮影のポストカード。初めて行った写真展で何種類か購入。
猫好きの母に早速便りを出しました。


★瞑想(迷想)するうどん大好きな柴犬カン子ちゃん
トッピングはお肉かな?卵かな?と瞑想している姿が可愛い。
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鹿のポストカード    映画「薔薇の名前」(その1) [映画]

しか.jpg
鹿・紅葉 撮影 KATAOKA IWAO 株式会社ピンナップ
残暑見舞いを出していなかったので鹿のポストカードで
10人ほどに同級会の秋の遠足のお伺いをたてました。




映画「薔薇の名前」 その(1)
監督 ジャン・ジャック・アノー  
出演者 元異端審問官ヴァスカビルのウイリアム(ショーン・コネリ―) 
     弟子のアドソ(クリスチャン・スレ―ター)
日本公開1987 12月11日  130分  小説「薔薇の名前」上下巻 ウンベルト・エーコ
薔薇の名前1.jpg

★「薔薇の名前」は3年ほど前に、「午前10時の映画祭 何度でも見たい映画 」で見た映画である。
そうとう分かりにくく、ベネデイクト会やフランシスコ会その他の異端の宗派の違いが自分のなかでくっきりとしなかったので、監督ジャン・ジャック・アノーによる解説やビデオ・ジャーニー、オリジナル劇場予告編、ドキュメンタリー「ウンベルト・エ―コの薔薇の名前」の付いたDVDを借りて来て何度か見てみた。
雰囲気のある写本やその他の小物類はほとんど中世のやり方で作成している。
今回は再投稿なのだが、初投稿の文を読み返すと勘違いなどがあって冷や汗をかいた次第である。


映画「薔薇の名前」の舞台は、1327年の中世北イタリアの山中の城砦のような暗く重々しいベネディクト会の修道院である。
フランシスコ会の英国人の元異端審問官のウイリアムとその若い弟子アドソが修道院を訪れる。
殺人事件や僧たちの争い事などを語っているのは、今は年老いたアドソである。
アリストテレス「詩学」第2部の笑いについてや映画の題名「薔薇の名前」の由来(ベルナール・モルレ―の詩)についての多方面への言及は、さっと通りすぎることが出来ないので、何回かに分けて触れてみることにしたい。

神を笑い飛ばすことによって、教会はなくなるかもしれないが、もっと深い得体の知れない不安がおとずれる。
小説「薔薇の名前」上下巻 ウンベルト・エーコも読んでみることにした。
4年の歳月をかけて撮影され、ヨーロッパ各地から存在感のある個性的な顔立ちの異形の者(俳優)たちが集められた。
北イタリアのボローニア地方は土笛のオカリーナの発祥の地ともいわれているので行ってみたい土地である。


<年老いたアドソの述懐>
罪深い人生も終わりに近づき、白髪になった私は、羊皮紙に手記を書いている。
若き日に目撃した恐るべき出来事を。
それは1327年の終わりのことだった。
神よ私に英知を与えたまえ。忠実な記録者として北イタリアの人里離れた修道院で起きたことを語ろう。
その修道院の名前は今になっても明かさぬ方が賢明だろう。
僧たちの名前は明かされるが、唯一薔薇の名前(少女の名前)は明かされないまま物語は終わる。



<これからたどって見たいものの内容>
中世の風景と衣装、興味深い異形の者たちがぞろぞろ現れる。

★現在の自分の疑問にまで入り込んでくるカトリック僧たちの論争
★異端のサルバトーレが発した呪文のような言葉ぺニテンツィアージテ(悔い改めよ)は、彼の仲間以外の誰に(おそらく教会関係者全員)対して発せられたのか?一人一人を調べてみるのも興味深いことだ。
★異端視された少女は映画の中では生きているが、ある解説書では火刑その他で亡くなったことになっている。
★清貧を重んじる僧ウンベルティーノは極端な思想の持ち主なので、教皇庁から睨まれ身を隠している。
 「女と言うものはもともと邪悪だが、神の恵みで崇高になる」 などと言う。
★アストロラーべとは?
主人公の一人、元異端審問官ヴァスカビルのウイリアムが持っていた。

アストロラ―ベ2.jpg 
平面アストロラ―ベ (ウイキペディア)
天体観測用の機器。アナログコンピユータのようなもの。古代の天文学者、占星術者が用いた。
扱い方が分からなくても眺めていたい。一つ欲しい。


★最近見た劇場映画  「ウルヴァリンSAMURAI」

★笑いながら涙腺を刺激されるブログ。
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劇場版 深海の超巨大イカ [映画]

巨大イカスペシャル.jpg
劇場版 NHKスペシャル 深海の超巨大イカ 世界初撮影
2013年 製作国日本 71分



最大18メートルにもなると言う世界最大の大王烏賊(ダイオウイカ)。
小笠原諸島の父島付近の1000メートルの深海で撮影に成功。
7メートル~8メートルのダイオウイカだった。黄金色に輝いていた。
2013年の1月と7月にテレビ放映があり、もっと大きな画面で見たいと思っていたが劇場版が出来て念願がかなった。
ダイオウイカを撮影するために10年間おびき出す作戦を練った。
潜航回数100回、潜水時間400時間。

1)発光する電子クラゲをおとりにする
2)フエロモンでおびき出す
3)クジラの胴体にカメラをつける
4)1メートルのダイオウイカを餌にする
などなど

大王烏賊.jpg

巨大イカ初.jpg



おっとこれは間違い!タコ君です
タコ.jpg でえ~ん で~んで~ん


40年間もダイオウイカを追跡している窪寺恒己博士(国立科学博物館)
今回は11カ国50人のスタッフが協力した。
340度の視界を持つ潜水艇2隻に深海用超高感度カメラを搭載して駆使した。
窪寺恒己教授.jpg


国立科学博物館.jpg
国立科学博物館 特別展「深海」2013年7月6日~10月6日



★余談ですが、子供のころからするめが大好きでよくおやつに焼いて食べていました。
現在もあのコクのある味のする胴体を加工したものをほとんど毎日食べています。
ダイオウイカの味はアンモニア臭くひどく苦いらしい。


★最近見た劇場映画 「オン・ザ・ロード」  「サイド・エフェクト」  「キャプテンハ―ロック」


★柴犬カンチちゃん(カンちゃん、カン子とも呼ばれる)は農園の地主です。
採れた野菜の籠に足をのせて寝たので付人さん(カンちゃんのことをブログに書いている女性)から叱られます。
カンちゃんは暑いので一人で冷房のきいた車に乗りたくて、あせって車をひっかいて傷を付け、叱られるのが嫌で傷はカラスの仕業だと言っています。
ちゃっかり加減が何ともかわいらしいのです。
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写真家 井上孝治さんのポストカード [愛用品]

小学校の同級会や中学校の同窓会の時などの連絡やお礼状に使用している写真家井上孝治さん(故人)のポストカードです。
ポストカードの写真「遠足前夜の長男」を仲立ちにして、電話や葉書で思い出を語り合い、ついに小学校の同級会が発足、本年春恩師を招いて遠足に行きました。
個人的な好き嫌いの甲乙つけがたく、またつける必要もないのですが、好評の順番に並べています。


井上遠足.jpg
撮影井上孝治  遠足前夜の長男 株式会社TOHJI(とうじ)


井上 振袖.jpg
撮影 井上孝治  振袖 株式会社TOHJI(とうじ)


写真 川遊び.jpg
撮影 井上孝治  川遊び 株式会社TOHJI(とうじ)


井上 嫁入り.jpg
撮影 井上孝治  嫁入り  株式会社TOHJI(とうじ)



写真.jpg
撮影 井上孝治  子守り 株式会社TOHJI(とうじ)


写真2.jpg
撮影 井上孝治  新天町氷 株式会社TOHJI(とうじ)



井上孝治 プロフィール
1919〜1993 写真家 福岡市生まれ
福岡県立福岡聾学校中等部卒業。3歳の時事故で聴力と言葉を失い、一級障害者の認定を受ける。
戦前より写真を撮り始め各種コンテスト入選。
89年岩田屋デパートのキャンペーンに写真が採用され、同年福岡市で写真展を開催。
90年パリ写真月間に出品。93年アルル国際写真フェスティバルに招待され、アルル名誉市民賞を受賞。
写真集に「想い出の街」「あの頃」「こどものいた街」「音のない記憶」がある。
東京、京都、沖縄、スイス、アメリカ・ロサンゼルス、などで写真展が開かれた。




★最近見た劇場映画 「マン・オブ・スティール」  「貞子」  「少年H」

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柴犬カン子ちゃんはドアを開けて欲しい時には可愛くエンエン泣くらしい。
おとさん(おとうさんのことをこう呼ぶ)の布団に、シャンプーしたばかりの自分の体をこすりつけ、布団に沁みついた老人臭(ブログに書かれていた言葉です♡)を体にすりつけてお清めをする。
家族がはいたあとの靴下が大好きで抱きしめて噛み噛みし恍惚とする。

最高 原みつる.gif
提供 原みつるさん


★ありがたくも拙ブログを「ブログを紹介する」にしていただいた方にはちゃんとお返しをしています。
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