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「鑑定士と顏のない依頼人」 [映画]

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監督 ジュゼッペ・トルナトーレ   言わずと知れたニュー・シネマ・パラダイスの監督

★初めから内容に触れています★



古い屋敷の美術品を鑑定して欲しいと言う依頼が、天才的な鑑定士ヴァージル(ジェフリー・ラッシュ)のもとに、携帯使用の若い女性の声で持ち込まれる。
鑑定士ヴァ―ジルと27歳くらいの依頼人の女性のかけひきはとても自然なので、女性が心の病を装った美術品の盗人であるとは誰も気づかないのだった。
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依頼人のクレア

オークション界では超一流のみごとなテクニックを持っているヴァージルは、現存の女性に対しては体験が乏しく、いつの間にか古い屋敷と数々の美術品の持ち主であると言う女性クレアとその仲間の術中に落ちてゆく。
(クリスマスキャロルの守銭奴のおじいさんほど悪どくは無いけれど、超一流の仕事で尊敬されているので、どこかしら横柄で尊大で傲慢なヴァ―ジル。
経済力や名声はかぐや姫のおじいさん以上にあるのでむやみに権力は欲しがらないけれど、心の奥に隠されていた素朴な恋心はクレアにじらされるたびに吹きだしてくる。


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ヴァージルは薔薇の花束まで抱えて屋敷を頻繁に訪問する。
しかし屋敷が見える位置にある喫茶店の女主人がほんとうの屋敷の持ち主だった。
女主人は常に窓辺に腰かけ、ヴァージルが何回屋敷を訪れたかとか、クレアが273回屋敷から出て行ったなど見るものすべてが数として記憶される不思議な能力の持ち主だった。



クレアに仲間がいることは最後の最後まで明かされないが、ヴァージルが機械仕掛けのものの修理や修復をしてもらうために通っている店の青年ロバートがクレアの仲間であったことが、ヴァージルが絵の盗難にあった後、店がなくなってしまったことで分かる。
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依頼人クレアの仲間だったロバート


心の病を理由にいっこうに姿を現さなかったクレアをものかげから見てしまったヴァージルは、次第に彼女に魅いられ、振り回されながら面倒を見ているうちに愛するようになってしまい結婚までしてしまうのだった。
独身のヴァージルの隠し部屋には、相棒と結託してオークションで手に入れた女性たちの肖像画が所狭しと飾られてあった。相棒(男性)がクレアの仲間だったのかどうかはよく分からない。
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手袋の収納棚の裏側に女性たちの肖像画を蒐集した隠し部屋があった。


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隠し部屋の女性の肖像画とヴァ―ジル

ヴァージルが引退の最後の仕事をして帰宅すると、壁に飾られてあった全ての女性の肖像画はクレアに盗まれてしまっていて部屋はもぬけの空だった。
たいそう興味深かったのは、今では介護施設で暮らしている憔悴しきったヴァ―ジルが、クレアが好きでもう一度行きたいと言っていた時計仕掛けの店(喫茶店)を訪ねたことだった。
まだ素晴らしい時を与えてくれたクレアのことが忘れられずにいるらしい。
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映画の中の店


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プラハの旧市庁舎 仕掛け時計
映画の中の店の外装とそっくり(ひょっとして同じ建物!)


勢いをつけて楽しむ仕事以外は鬱気味。御無沙汰していました。皆さんのブログがとっても新鮮です。
両親のことについて思い及ぶことあり。
あるもの書きの方が言うには、地獄の体験が照射するものに現今も苦しまされているのではないか・・・と言うことは言われるまでもなく何十年も感じられてきたことだった。歳月をくぐったおかげで父に人間的な哀れさを感じるほどまでにはなったのだが・・・。


鑑賞した劇場映画  
「キャプテン・フィリップス」、「RED・リターンズ」、「ゼロ・グラビティ」、「利休にたずねよ」


柴犬カンチの足跡日記  ここをクリックhttp://blog.livedoor.jp/kanchi_m/


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