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かぐや姫の物語 わらべ歌 5人の貴公子が得られなかった5つの財宝 [映画]

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監督 高畑勲 2013年 137分

天上人が奏でる音楽やわらべ歌、二階堂和美さんが歌う主題歌には心を奪われた。
わらべ歌は何処となく古謡コキリコに似ていて原初的ななつかしさに涙が流れた。
奥深いところまでしーんとしてしまい、自分の中の静寂にゆっくりと歩を進め、蜘蛛の糸を伝って普遍的な感覚にたどり着けたような気がする。
涙の内容については、今ではもう失くしてしまったものに対する哀惜の念や高貴で静かな美しい心や、まっすぐな怒りに対する憧れや新鮮な驚嘆だったかもしれない。
総じて人間を介して聞こえるまでに露わになった音の出現には感動を禁じ得なかった。


それはさておき、小学生の時に竹取物語の漫画を読んだ覚えがある。
口語訳や作画は誰だったかおぼえていないが、紙芝居も見たような気がする。
子供心に関心のあったものは、かぐや姫に求婚した5人の貴公使が探しに行った、決してこの世では見つけ出せない宝物である。
見つけることのできない架空のものが、漫画や絵に描かれていた。
宝物の中で印象深かったものは、蓬莱山(ほうらいさん)の玉の枝とつばくらめ(燕)が生んだ子安貝(こやすがい)である。
玉の枝は蓬莱山に生えている木で、根は銀、幹や枝は黄金、実は白い玉であるが、私の記憶では実は桃の形をしたピンクの水晶である。子供心にもうっとりした。
講談社の絵本「かぐや姫」(絵・織田観潮)にも淡色の上品な玉の枝の絵が載せられている。
庫持皇子(くらもちのみこ)は蓬莱山(ほうらいさん)の玉の枝を職人に3年がかりで作らせ、代金を渡さなかったのでかぐや姫の屋敷に取り立てに押しかけた職人たちによって嘘がばれてしまった。

つばくらめ(燕)の子安貝(宝貝)を持ってくるように言われた石上中納言(いそのかみちゅうなごん)は、漫画や紙芝居ではあわて者として描かれていて、一番面白かったのは、子安貝ではなく、必ず軒先で燕の糞を握りしめて梯子から落ち大慌てするところだった。
海燕のいる海岸の崖に登って海草のかたまりを掴んで転げ落ちるところなどみんなで大喜びした。
海燕の海草でできた巣は中華の珍しい食材なのだが、物語で求められているものは、決してこの世では見つからない燕が生んだ子安貝だった。
お釈迦様の使った鉢、龍の首の玉、火ネズミの皮衣(かわごろも・火にくべても焼けない)を持ってくるように言われていたがいずれも失敗する。

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アニメには幼なじみの青年が登場する。
人間界に憧れて月(天上界)からやって来たかぐや姫の罪とは、人を好きになり(又は憎み)歳をとって死んでゆくと言う人間としては当たり前のことを味わいたいと思ったことなのであろう。
好きな人をあきらめ、おじいさんおばあさんやなつかしい土地や人々を放って天上界へ帰って記憶をなくしてしまわなければならなかったことが与えられた罰なのであろう。


★皆さまのところへはゆっくりしたテンポで訪問させていただいています。間違い字も時々直しています。
★最近見た劇場映画  「ハンガー・ゲーム2」
 


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