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「夜廻り猫」 深谷かほる(ふかや・かおる) [漫画(コミック)]

★なかなか訪問できなくて申し訳ありません 夏休みにはじっくりうかがうつもりです。

夜廻り猫 1
夜廻り猫1.jpg
泣く子はいねが 泣いてる子はいねが 涙の匂いをたどって 現れる 遠藤平蔵(猫の名)
心で泣く人の 涙の匂いを嗅ぎつけ その悩み苦しみにピタリと寄り添う
ブログ主は大ファンになってしまった


作者 深谷かほる(ふかや・かおる)
福島県出身。2015年10月、Twitterにて『夜廻り猫』の連載を開始。以後、毎夜のように更新を続け、読者の共感を得る。代表作は『エデンの東北』(竹書房)、『ハガネの女』 『カンナさーん!』(ともに集英社)など。

夜廻り猫 2
夜廻り猫2.jpg


自分の事ばかりに手を焼いている現代人たち。
今や「夜回り猫」にあらわされているような暖かい関わりあいが求められている。


夜廻り猫の言葉.jpg

猫1.jpg
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「修道士ファルコ」の中の奇蹟 [漫画(コミック)]

修道士フアルコ2.jpg

「修道士ファルコ」には様々な奇蹟が描かれている。

ドイツのリリエンタール修道院には聖処女のお告げがおりてくる修道士老ヤコボがいる。
皆からは妄想家だとしか思われていないので、「またトリップしているのか」と言われているが、いつも正気と狂気の間を行き来し不思議な役割を果たしている。

聖遺骸や聖遺物を持たない修道院は人気がなく誰も訪れなくなるので、修道院の長老たちは他の修道院にスパイの修道士を送り込み、5年~10年ががりで聖遺物を盗んで来させている。
修道士ファルコの修道院も他の修道院から聖処女(聖女サウラ)の遺骸の指の骨を盗み、それを他の修道士から5年がかりで再び盗まれたりしている。
それをまた修道士ファルコが取り返したあげく、林の中を逃げる途中、盗賊に盗まれそうになったので、口の中に隠したのはいいが、間違えて飲み込んでしまった。
そんなはずはないのに、聖処女の奇妙な恥じらいを修道士ファルコは体感したあと、強烈な胃痛と吐き気でのたうち回り、聖処女の指の骨を吐きだすことができた。
ところが、誰もファルコが聖処女の骨を飲み込んだことを知らないのに、修道士老ヤコボは目玉を一つは右上、もう一つは真ん中に寄らせ「頭に痣のある修道士(ファルコ)につたえよとな、聖処女が枕辺に立ち、ありがとうと」と言ったと修道士ファルコに伝えた。

人物像 修道士ファルコ
名高い剣客で、多くの血を流した罪を改悛し修道士になった。
枯れ草色の髪、薄青の瞳は北方の血を示し、馬上豊かな体躯は、ゲルマンの戦士を思わせる。
髪の毛の中に世にも魅力的なあざ(ふっくらとした唇の形)を持っているのでトンスラと言う髪型を禁止されている。


トンスラ.jpg
トンスラ



★しばらく訪問できていなくて申し訳ありません。体調がよくなり次第お伺いします。もうしばらく ご勘弁ください。
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再投稿「修道士ファルコ」用心棒  1巻~2巻 [漫画(コミック)]

修道士フアルコ1.jpg
青池保子 白泉社

元騎士だった14世紀の修道士ファルコ(鷹)自身が、ドイツのリリエンタール修道院の唯一の強面の用心棒であることは間違いない。
腕力が必要な時には、外敵を追っ払う。
ファルコは、蚤の心臓しかもっていない修道院長や修道院の経済を牛耳っている副院長から、剣の腕を見込まれていて、主に盗賊を追っ払うように頼まれている。
まずは生き伸びるために、降りかかった火の粉は武力ででも払わねばならない
修道士ファルコは、危く命を落としそうになりながらも、剣を振りかざして修道院を守る。
修道院の土地を、陰謀で取られそうになった時も、まずは体育会系だと言われているファルコの武力で時をかせいだ。

修道院を乗っ取ろうとした首謀者は、現在の修道院にいた人物だったが、今は別の修道院にいる秀才の修道士だった。
リリエンタール修道院の天才の誉れ高い修道士に見破られ、終身刑は免れたが、終身刑よりもひどいと言われている聖地サンチャゴへの巡礼を命じられる。
しばらくして元役人の修道士や、修道院の古文や壁画などの芸術的な部門を受け持たされている芸術家の修道士の頭脳を借りて、ことが解決してゆくのである。


修道士フアルコ2.jpg
近くの尼僧たちだけの修道院は、おばあさんたちばかりの中に、絵の上手な若い修道女が1人いる。
幼児のころ修道院に向かう両親が盗賊に襲われて殺され、林の中をさまよっている時に尼僧たちに助けられたので、世間のことには疎く何も分からずうぶである。
盗賊に話しかけられれば、何の疑いもなく門を開けるくらいはしてしまう、きれいなことしか知らないうら若き尼僧である。
お婆さんの尼僧たちやこの若い尼僧は、小屋の建て替えも、葡萄酒の製造も、穴掘りも、力仕事は全部男性修道士に無料奉仕でやってもらっている。

尼僧院に無料奉仕に来た修道士たちを、木陰に隠れた老婆の尼僧たちが、異様な興味と好奇心をもってまじまじと眺める。
若い尼僧たちに強烈な迷いや動揺を起こさせた男性が登場した小説「黒水仙」は映画にもなったが、お婆さんになってもすごいものがあるのだ。
勿論、何かあった時の用心棒役も修道士ファルコの騎士道精神に頼っている。

現代においても、父や、夫や兄や弟に用心棒になってもらえなければ、本当に現実問題として大変苦労する。
用心棒という言葉に抵抗があるなら、保証人依頼や経済的後ろ盾などなどと言い換えてもいい。

尼僧たちの修道院に宇宙人が会いに来て、何かの交渉事を持ちかけたとしよう。
平和的な友好関係を結びに来る宇宙人ばかりだとは限らない。
その時には頭脳明晰な体育会系の騎士を、修道女の用心棒につけないと何をされるかわからない。
尼僧たちは宇宙人によってその日のうちに、土の中に埋められるか、焼かれるか、串刺しになるか、体内に棲まれて支配されるかも知れないことは覚悟しておいた方がいい。
自分たちが神の言いつけを守り、毎日祈っていて心が清くても、実際手ばなしで和平が結べるばかりだとはとても思えないからだ。

聖遺物崇敬の心性史.jpg
秋山聡  講談社選書メチエ


★<前投稿についての個人的な感想>
 島尾敏雄「死の棘」日記、島尾ミホ「愛の棘」など夫妻作品のもろもろは並行させて何度も
 読んでいる。このようにかなりしんどい最高傑作は初めてだ。投稿はいつになるかわからない。
 島尾夫妻の孫にあたる島尾まほエッセイ集「まほちゃんの家」(WAVE出版)、「 漫画真帆ち
 ゃん」(ベストセラーズ)ではホッとしているが、しかし孫の代まで余韻は残っている。
 
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「花のズボラ飯 」 うんま~いレシピ なぜズボラ料理なのに泣くほどうまいのか [漫画(コミック)]

花のズボラ飯.jpg
花のズボラ飯うんま~いレシピ 監修久住昌之 画水沢悦子 原作秋田書店 編集主婦の友社


えっここ、これが料理
ああっ!と驚く 誰もができる脱力系料理
花ちゃんの料理は漫画本(レシピ写真付き)を買ってためさせてもらっております。
手でちぎりながら、濃厚マヨだれで、キャベツがモリモリ食べられる!!

野菜.jpg
キャベツ四分の一玉 簡単なのにおしゃれなおつまみ


「マヨキャベ」おすすめズボラ飯85

材料一人分
キャベツ四分の一玉

ソース各種 
みそマヨ  マヨネーズおおさじ1 みそ小さじ1
ピリ辛マヨ  マヨネーズおおさじ1 七味唐辛子少々
バジルマヨ  マヨネーズおおさじ1 バジルソース小さじ1




柴犬カンチの足跡日記
http://blog.livedoor.jp/kanchi_m/
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「花のズボラ飯 3」 原作 久住昌之   漫画 水沢悦子 秋田書店 [漫画(コミック)]

花の.jpg
花のズボラ飯 3  原作 久住昌之  漫画 水沢悦子  (35皿め~49皿め)15作品

一人暮らしの主婦による、伝説のズボラなお料理が続々と現れる。
36皿目「アジのなめろう・アジフライ・白飯・瀬戸内海の藻塩」を紹介

隣の御夫婦にアジ(魚)をもらうついでに料理までしてもらう幸せな花(主人公の名前)。
花はアジ(魚)を3枚におろせない。
「魚のあの顔、あの眼、あの骨、あのぐちゅぐちゅ、その後の手のにおい」
「魚をさばいたら病気になる」とまで思いつめている。
隣の奥さんからアジフライをもらう前に「アジのなめろう」をもらった。
それがものすごく美味しくて、「うま~~~あい」と叫んでしまう花であった。

なめろう.jpg
※「アジのなめろう」とは
アジを3枚におろして、皮をはぎ、細く切って日本酒をふりかけ、味噌と生姜をすったものを混ぜる。
包丁で混ぜながらとんとん叩く。
きざみ葱と千切りの大葉も加え、なめらかになったら出来上がり!
スダチを加えるのもよし。

後でアジのフライ(4匹分)をもらって、藻塩でぺロリ完食。
まことに幸せな読後感です。



★日記をつけていないので、覚書のメモとしてもブログを利用している。
10人~15人編成の7組の合奏を毎日やって、へとへとになるくらい忙しい1週間だった。
心臓に血がめぐって、手足がすみずみまで動くようになり、心が解放されると率直にものを言えるようになる。
が、ここが幸不幸の分かれ目である。
そこで自己コントロールが利かないと、言葉がやたらに暴走し始め、一方的な毒舌や双方の主義主張の違いによる揚げ足取りの末の喧嘩が始まるので、みんなには常々気をつけるようにお願いしている。
美空ひばりちゃんではないけれど、人間って軽はずみで可愛いいものですね♪と言えるには、解放と制御をコントロールできる訓練が必要になってくる。

★ブログ投稿の初めのころは、映画がテーマだったのだが、最近はやたらと本やコミックの紹介が多い。
よほど内容が知りたい映画は、Movie Walkerの映画のストーリーを読むし、ソネットブログの皆様の優れた記事を読ませていただけることもある。

★コメント欄を開いていないのは、お一人お一人に丁寧に対応できる余裕がないためです。
御返事が十把ひとからげ(ひとまとめにして対応する)になってしまっては申し訳ないし、少し余裕ができるまで閉じさせていただいております。
入りたてのころ、誰が書きこむのかエロコメントが入っていたこともありました。



柴犬カンチの足跡日記 おかさん(お母さんのこと)にマッサージをしてもらう幸せなわんこ。
http://blog.livedoor.jp/kanchi_m/


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じわじわとしみ込んでくる異変 著者 近藤ようこ「月影の御母 つきかげのみはは」 [漫画(コミック)]

<眠れぬ夜の奇妙な話>

近藤ようこさんの作品で一番恐ろしかったのは、
私の場合、コミック「月影の御母・つきかげのみはは」(初版平成11年10月30日)だった。
月影の御母.jpg
蓮王丸と子猿のひょん太


少年蓮王丸は、産みの母を探して旅をしている。
もう亡くなっている母は、子猿ひょん太の体を借りて憑依し、蓮王丸の肩に乗り旅をしているが、蓮王丸はただの子猿だと思っていて、母だとは気ずかない。

蓮王丸は、母に化けた大うなぎ、おまえの母だと言いよってくる寺で働いている行き倒れの女、死んだ母たちの肉体をバラバラにして一人の母にした化けもの、母を名乗る白磁御前(付喪神・つくもがみ 器物が古くなると命を持って妖怪になる)、捨てられた赤ん坊を顔だけ残して竹に変え育てようとする石女(うまずめ)、蜘蛛の妖怪になってしまった父の正室(継母)などに出会う。
誰もが母になりたいのに蓮王丸の母にはなれない。哀れな母たちだ。
時々現れる線だけが引かれている、目や鼻や口のない女性の顔が、凄みを帯びていて怪しい。

蓮王丸の母は父の側室だった。
しばらくしてなかなか身ごもらなかった正室に赤ん坊が生まれると、蓮王丸の母がわが子である蓮王丸を跡取りにしたくて、蓮王丸を連れて正室の赤ん坊呪詛の旅に出る
正室の赤ん坊は呪詛が原因で死ぬ。
やさしい表情をした正室と側室の意識下の争いが哀れである。

悔しさのあまり腹に無数の蜘蛛の子を宿し、蜘蛛の化け物になってしまった正室は、蓮王丸を殺さんがため、屋敷で待っていたのだった。
正室は呪力で夫を蜘蛛に変え、夫が蓮王丸を助けようとするとバリバリと音を立てて食ってしまう。
「私がこのように浅ましい姿になったのはな、お前を待つ執念からじゃ」と蜘蛛の糸を吐いて蓮王丸に襲いかかるが、子猿のひょん太に腹を刀で裂かれる。
哀れにも蜘蛛の糸に巻いたミイラ化したわが子(赤ん坊)に顔を寄せて死ぬ。

漫画家近藤ようこさんの怪奇譚の迫力と力量は、うなされるくらいすごい。
それも哀れさ悲しさを漂わせながらっ迫ってくる。

次回投稿予定 じわじわとしみ込んでくる異変  
コミック「異神変奏」(いしんへんそう)著者 近藤ようこ


柴犬カンチの足跡日記
http://blog.livedoor.jp/kanchi_m/

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花輪和一 コミック「コロポックル」と夏の履物 [漫画(コミック)]

★いつも一番下の最後に載せていたカンチャンのブログ。
今日はどうしても反映できなくて最初に載せ替えました。
柴犬カンチの足跡日記http://blog.livedoor.jp/kanchi_m/

★梅雨のうっとうしさの中で、仕事以外ずっと何もやる気が起きなかった。
動くと捻挫のせいで、あちこちを壁やテーブルや椅子にぶつけた。
従弟が脳出血で1人で亡くなっていたことも心に痛かった。
ひとつ嬉しかったことは、クラシック風の即興曲をピアノで弾くことができる30歳のFさんが現れたことだった。
私の土笛と合わせてみたが、美しさややさしさが刺激されるメロディが生まれてきた。


花輪和一 コミック「コロポックル」講談社
★コミックの題名はコロボ(ぼ)ックルではなくコロポ(ぽ)ックル
★コロポックル=コロボックル
★コロポックルとは、北の大地にはるかの昔から住むと伝えられる、不思議な妖精たちのことです(コミックの記述より)

縄文人の心を持った5歳くらいの少女が、北海道を旅する中で、妖精(コロポックルの少年)や虫の国の虫たちや豊かで綺麗な植物(オオイタドリ、蕗、山ぶどう、野ぶどう、せんにん草、さるとりいばら、ホトトギス、オオバコ)や蒸気機関車に出会う。
蒸気機関車は精密に描かれていて動く美術品の体をなしている。
コミック「コロポックル」花輪和一
本コロボックル.jpg

コロボックル.jpg  画面左 コミック「コロボックル」真ん中にある植物はオオイタドリ







桐サンダル.jpg
現在はいている桐のサンダル。捻挫のせいで6月から履き始めた。

こちらも現在はいている。
女下駄.jpg


欲しい健康下駄   岐阜県にある「嵯峨乃や」の健康下駄¥8640
健康下駄.JPG
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闇がなければ・・・・  「陰陽師」11巻 白虎 [漫画(コミック)]

「陰陽師」 作画岡野玲子 原作夢枕獏  白泉社 全13巻



「あらゆる種は、闇がなければ発芽しないのだ」   陰陽師11巻白虎より
陰陽師2.jpg


昨年暮れからひきつづき、夜な夜な目がさえた時に1巻から読むというよりも眺めて過ごしている。
残り少なくなって11巻まで来た。
物語半ば、陰陽師の安部清明(あべのせいめい)と源博雅が闇について語り合っているところがある。
言葉を発しているのはほとんどが清明であるが。
私にはそのような体験がなく、俗悪で雑な生活の中で想像するばかりなので、よくは理解できないが書き出してみることにした。


清明
「人の心にあるなどという闇や、鬼の棲むなどという闇は、闇のうちにも入らぬ。」「真の闇の中に存在できるのは粋美(すいび)だ」 「真の闇とは、鍛え上げられ、研ぎ澄まされた、不純物のない剣や、磨きあげられた鏡と同じだ」
「命取りになるのは、自らの中の、曇った暗黒、すなわち情念だ」 「だから普通の者は、闇へは近づかない」

博雅
「おぬしは、その闇の底の底に立っているのだな」


清明
「たとえ深い井戸の底から、星を射抜くという雲をつかむような不可解な事も、それが最上で一番効率がよくそれ以上の方法がなければ実行する」
「あらゆる種は、闇がなければ発芽しないのだ」 




★見に行けた劇場映画は「6才のボクが 大人になるまで」


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「孤独のグルメ」 文芸コミック(2) 絵・谷口ジロー 原作・久住昌之 [漫画(コミック)]

御訪問有難うございます。
所用が重なりますので、1週間~10日ばかり投稿はお休みにします。
皆さまの所へは少しずつ訪問させていただきます。
遅くなっても必ず拝見、拝読させていただきます。



映画「脳男」でショックを受けたのは、弟を殺した青年の志村(写真下・染谷将太)を、弟の姉の精神科医(女優・松雪泰子)が患者として治療に当たっていたけれど、青年の再犯(幼い子供の眉と髪を剃り裸にして傷付け、自分が留守の間は空の浴槽の中に閉じ込める)を防げなかったこと。青年の笑顔が不気味だった。
染谷.jpg



以下は、3年前に一度投稿した記事ですが、nice!(0) コメント(0)でしたので再投稿させていただきました。

「孤独のグルメ」 文芸コミック(2)
第9話「藤沢市・江ノ島の江ノ島丼」

井之頭五郎は、江ノ島を歩きながら昔一緒に歩いた恋人のことを思い出す。
昔からあった饅頭屋にたどりつき、できたてのあつあつの饅頭をほうばりながら「ああなんだかいいな」とつぶやく。
彼女ともし結婚していたら今頃は子供ができていて、こんなにのんびりとは構えていられなかっただろう。
漫画を読んでいるこちらも、この寂しさなんだかいいなと思ってしまう。
シーズン前の江ノ島の、海辺の家風な店で、井之頭五郎は、蟹の味噌汁と特筆すべきこともないおしんこ(2種)つきの江ノ島丼とさらにサザエの壷焼きを注文した。
江ノ島丼は、ご飯少なめでサザエと卵が入っており、きざみのりがふりかけられている。
第1話で野菜炒めをたのんだ時には、豚バラだけを炒めたものだったので、豚汁と豚がダブってしまっていたがその時と同じく、ここではサザエがダブってしまっている。
猫とトンビにねらわれて、「サザエの壷焼きよりも、焼きハマグリの方が良かったかもしれない」とつぶやきながらサザエを味わうところが面白い。
三度三度飯さえ食えれば人生安泰という雰囲気を醸し出すところが、かえって本来人生とはそういうものだったのではないかと納得させられる。


江ノ島丼セット 1300円    サザエの壷焼き 850円

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コミック 「マッドパパ」 関よしみ著 ぶんか社 [漫画(コミック)]

「マッドパパ」 関よしみ著 ぶんか社
マッドパパ.jpg
個人的な絵の好みはさておき、家族が今までの家族ではなくなるという、現実生活の中に潜んでいる恐怖がじわじわと伝わってくる漫画のストーリーに強く魅かれた。
最後は、大人たちの事件の余波が、現実生活の裏で、やわらかな心を持つ子供たちに、緩やかではあるが破壊的に作用していたことを知り愕然とする。


~~~~~以下内容に触れています~~~~~




日本のある市に、中学2年生の藤井凡子(ふじいなみこ)と小学生の弟と父母の4人家族が住んでいた。
授業参観中には大いびきをかいて居眠りし、風呂上がりには裸で歩く人のよいパパ、口やかましいママとで仲良く平凡な毎日を送っていた。
藤井家の隣には妻が蒸発した、酒乱の父親の桑原と就学前の娘が住んでおり、娘に乱暴を働く酒びたりの荒れ狂った毎日を送っていた。

1泊するだけで、身も心も生まれ変われるカウンセリングセンターができた。
案内書を配布して回っていた市長が、通りがかりの人に乱暴を働こうとした酒乱の桑原を強制入院させた。
たった一日で、まっとうな挨拶をすることが出来、更生した酒乱だった桑原が戻って来た。

藤井凡子(ふじいなみこ)とママは、「だらしないパパは大嫌い」だと怒り、パパをカウンセリングセンターに送りこみ、続けてママまで1日入院をしてしまった。

パパとママの顔つきが変わり、おならも小言もなくなった代わりに、変なことが起こり始めるのだった。
パパは、スポンジ入りのみそ汁を作り、酒乱だった桑原は、「ハン、ハン、ハンバーグ」と言いながら藤井家の台所に勝手に上がり込み、ママはニコニコしながら包丁を振りかざして自分の手を切り、凡子を追いかけて来た。
3人とも首の後ろに金属チップを埋め込まれていた。


町では排気ガスを出す車は崩され、異様な潔癖性を持った暴徒が、お互いに人を非難し始めるのだった。
市内中そう言う大人で溢れてしまい、おかしなことをやり始めたので、市長により早急に金属チップははずされることになった。
元に戻った大人たちは、金属チップにコントロールされていたことは何も覚えていなかった。
桑原は元の酒乱に戻り、パパは元どうりにだらしなくなった。


短期間の間、パパやママたちから潔癖に育てられ、指図を受けた子供たちが、金属チップも埋め込まれていないのに、集団をなして「全体ススメ!」などと号令をかけはじめ、顔つきが変わって、だらしない大人たちの落ち度を裁くようになったところで物語は終わる。

「マッドパパ」目次
1)マッドパパ
2)マッド・ストーカー
3)マッド・サマースクール
4)ウイルスの牙
5)甘い蜜の罠
6)鮮血の法則
7)裏切りのダンクシュート
8)血染めの美学
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