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想像をかき立てる場所  写真集「愛の墓」  写真・和田州生(くにお)  構成・文・編集 岸エミ香 2003年12月  ピエ・ブックス [写真集]

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写真集「愛の墓」  写真・和田州生(くにお)  
構成・文・編集 岸エミ香 2003年

ヨーロッパ各地にある詩人、小説家、画家、彫刻家、作曲家、指揮者、俳優、映画監督、哲学者など125人のお墓を訪ねて撮影されている写真集。
写真家の和田州生(くにお・1943~ )氏は30年以上もヨーロッパの墓地を撮影し続けているそうだ。
空に何の陰りもなく、どこまでも青く澄んでいるように感じられる日、メメントモリと言う言葉が、スーッと心に浮かぶ時、ふと写真集「愛の墓」を眺めて見たくなる。
※写真集「メメントモリ」(死を想え・藤原新也)
写真集「愛の墓」はカラー写真で、所在地の国名と地図付き、墓地名と故人の詳しい略歴や作品の紹介が記載されている。
たとえば、映画音楽の先駆者作曲家のカミーユ・サン=サーンス(1835~1921)の墓(小さな家型)は、パリのモンパルナス墓地にあり、彼の作品は「動物の謝肉祭」「左手のための6つの練習曲」他略など、半ページにわたって略歴が紹介されている。
ドイツのヴァイマル公墓所(ヴァイマル歴史墓地)にある古典派の最高峰ゲーテ(1749~1832)とドイツ最大の劇作家シラー(1759~1805)の墓は隣同士で重なり合い(1つに見える)、1軒の家ほどもある美しい建築物である。
オードリー・ヘッブバーン(1929~1993)やチャールズ・チャッププリン(1889~1977)の墓石は花々に囲まれているがわりと普通である。
室内にある墓は、作曲家でオルガニストのヨハン・セバスチャン・バッハ(バロック音楽 1685~1750)で、ステンドグラスのある落ちついた部屋にある。
作曲家のハイドンの墓もベルク教会(オーストリア)の室内にある。
ヨーロッパではそんな習慣はないだろうが、沖縄の亀甲墓のように、前庭で酒盛りが出来そうな墓も時々見かけられる。(作曲家リヒャルト・シュトラウスの墓その他多数)
自然派の意向を汲んだように見えると勝手に感じている墓は、画家(森の哲人)のテオドール・ルソーのもので、3つ程に割れている丸い大きな岩石(墓石)の割れ目から雑草がびっしり立ち生えている。
わたし好みの苔むした静かな墓もある。
本の初めにはマルコによる福音書のイエス・キリストの十字架の磔と墓からの復活の物語も載っている。
125人全員の名を上げるのは大変なので8人ほどの名をあげておこう。


1)小説家 マルセル・プルースト(1871~1922)、「失われた時を求めて」 ベール・ラシェ―ズ墓地(パリ)
2)哲学者 フリードリヒ・ニーチェ1844~1900) 「ツァラトゥストラはかくか語りき」 レッケンの墓地(ドイツ・ライプツィヒ)

3)女優 ジーン・セバーグ(1938~1979)「勝手にしやがれ」 モンパルナス墓地(パリ)
4)心理学者 精神科医 カール・グスタフ・ユング((1875~1961)  クェスナッハ墓地(スイス・チューリッヒ)
5)作曲家 チャイコフスキー(1840~1893)「くるみ割り人形」「白鳥の湖」 アレクサンドル・ネフスキー寺院墓地(ロシア サンクトペテルブルグ)

6)画家 ゴッホ(1853~1890) 「ひまわり」他 オーヴェール・シュル・オワーズの墓地(パリ)弟のテオと並んだお墓

7)ヘルマン・ヘッセ(1877~1962)「車輪の下」 サン・アボンディオ墓地(スイス・ルガノ)
8)舞踏家 ニジンスキー(1890~1950) モンマルトル墓地(パリ)






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写真集「秘境国」  まだ見たことのない絶景 パイインターナショナル発行 [写真集]

秘強国.jpg
写真上 アフリカ レソト大国の滝   
写真下 アフリカのカーボヴェルデ共和国の山の中腹の家
<緑の大地の絶壁を流れる滝や高山の中腹にある色とりどりの家>

表紙の滝や壮大な山の中腹に肩を寄せ合って立っている色とりどりの家を一目見た時から、本から手が放せなくなった。
表紙の滝は、レソト大国の滝で、アフリカ地図の下方に位置している。
どこからあのように大量の水が流れてくるのかと思えるほどの水量がある。
アフリカのレソト王国は日本の九州より小さく、アフリカのスイスと呼ばれており、夏季の平均気温は21.2度。
アフリカの大地には、秘境国とか、まだ見たことのない絶景が多いのだ。
「秘境国」の紹介では50あまりの国の中でもアフリカは22国もある。
山の中腹にある家々も、アフリカのカーボヴェルデ共和国のものだ。
奴隷商人につかまらないために、人が追って来られないように住みついた高地である。

私が一番行ってみたいところは、絶滅したドード―(飛べない鳥)がいた、アフリカのエデンの園のようなモーリシャス共和国だ。
オランダ、フランス、イギリスなどの入植者たちにより、動植物たちは次々と絶滅していったそうだ。
(上記の説明は、まだ見たことのない絶景「秘境国の本文を参考にした)


日本で唯一紹介されているのは、日本の観光地だけれど、火星の大地のような光景を見せてくれる、大秘境「仏ヶ浦」である。
青森県の下北半島にあり、観光客は恐山までは足を延ばすが、仏ヶ浦まではほとんどがやって来ないそうだ。
仏ヶ浦 蓮華岩.JPG
仏ヶ浦  青森県の下北半島


故郷の深山の水が作った小さな滝は、木々の間から日が射すと虹が立っていた。
子供の頃の記憶によると、滝の後ろに洞窟があり、奥深く入って行くと、岩の中の金や水晶が光っていて、あたりが明るかった滝もあった。
滝の裏の洞窟を、記憶を頼って探しているのだが見つからないので、金山のトンネルの中にあった滝だっかもしれない。


写真集 まだ見たことのない絶景「秘境国」   
コラム 宮田珠巳(エッセイスト)
パイインターナショナル発行
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