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ツタンカーメンのえんどう豆 & ジャックと天空の巨人 [エッセイ風と映画]

散歩の途中に出会うすずめたちに佐和音ちゃんと言う名前をつけている。
すずめたちは1つの群れで1つの魂を形作っているように感じられるのだが、ツタンカーメンのえんどうまめをベランダに干していた時には、どこで聞いたのは知らないが、群でついばみに来ていた。
現在は近くに引っ越して6階に住んでいるので上がってこないが、夕方になると様々な木の中に鈴なりになってじゅくじゅく鳴いている。
神社で一番小さなピッコロオカリナを使って小鳥の歌を吹くとすずめが何羽もやって来るし鳩もしっかり鳴き始める。木のてっぺんで1羽だけでオカリナと呼応する高い声の鳥もいる。
ピッコロよりも少し大きな3Gのオカリナの音でも高い声の小さな鳥の親戚だと思って安心するのか寄って来る鳥が多い。5Cや9Gのオカリナだとしばらくしーんとするがカラスが牽制しにやってくる。


ツタンカーメン写真.jpg
ツタンカーメン王(古代エジプト第18王朝の少年王)
CTスキャンによるミイラの解析を元に3300年の時を経て浮かび上がった
フランスチームが再現したツタンカーメンの顏。目鼻立ちがはっきりしている。


まめつぶ.jpg
はたけ2.jpg
1922年イギリスの考古学者カーナ・B・カーター氏は、ツタンカーメンの王陵を発掘した時、副葬品の中にえんどう豆を発見。3300年間眠っていたえんどう豆の栽培に成功した。
ツタンカーメンの子孫のえんどう豆が日本に渡って来たのは昭和三十一年にアメリカから。
12年ほど前に私も手に入れ、種がずいぶんたまったので種をまく秋に欲しい人に配ることにしている
さやも花も紫色で実がとれるのは5月~6月。炊飯器で豆ご飯を炊くとお米がピンクになる。



映画「ジャックと天空の巨人」
ジャックと天空の巨人.jpg
人間を襲って食べる恐るべき風体と顔をした巨人が100人も出て来て集会を開いたり追いかけてきたりする。
彼らは、炎が宝石のように燃えるいわくつきの王冠をかぶった者にだけ従順にひれ伏す。
二つの顏を持った巨人が2人分の頭脳で考え素早く立ち回り追いかけて来る姿が恐怖だった。
力強くどこまでも広がっている絶景。雨や滝や池や流れ、お城の堀など水が沢山出てくる。
王様や家来が登場し、水に濡れると音を立てうねりながら竜巻きのように天に向けて伸びて行く豆の木。
お姫様や騎士やジャック青年が天空に向かって太い茎が重なり合った豆の木を登ってゆく。
お話をする父親や巨人たちが「フィ― ファイ フォ― ファム」と言っていたのはマザーグースからとったもの。
この言い回しには特に意味はなくて「くんくん」と匂いを嗅いでいる様子を現わしている。
最後はめでたしめでたしとなるのだが、個人の中に眠っていた理不尽な者に対する恐怖が、巨人の姿を借りて生々しく蘇る。

「ジャックと天空の巨人」
物語のあらすじ、監督や俳優の情報はこちら↓をクリック
公式サイトhttp://wwws.warnerbros.co.jp/jackthegiantslayer/



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同窓会の余波(2) ・ 映画「危険なメソッド」  映画「推理作家ポー最後の5日間」 [エッセイ風と映画]

同窓会とは、土地と建物とその中で過ごす時間を
喜怒哀楽と共に共有してきた人々の集まりである。
学校が主な場所だが、少年少女時代を知っている
と言うだけで、心の底から苦笑いが起こり、懐かし
い話が尽きないのである。

このやわらかい関係に・・・何何のおすすめなどと言
う勧誘は入れないで欲しい。
自分が受け入れたものは唯一無二の絶対と信じる
、そんなお仲間のいる場所へ、 「あなたも早くこち
ら側にいらっしゃい」と全くの善意でお誘いを受けて
も正直困惑するばかり。
いただいた果物も、これから何のお誘いが待ち構
えているのかを想像すると喉をとうりません。
選ばれた方々の愛に満ちた選民意識にもたじたじ。


同窓会が終了してからそろそろ1か月以上たってし
まったが、浮かび上がった島が、声をあげて沈んで
ゆき、残骸が散らばり、その中から、虹が溶け込ん
だ貝殻や宝石の混ざった石を見つ出そうとするよう
な毎日が訪れて来ている。


まだまだ時間のコイルが、果てから果てまで伸びた
り、縮んだりして衝撃を与え続けている。
喧騒の後の沈黙に耳を傾け、埋没して行きつつある
幼いころの体験談を聞き取ろうとすると、よりいっそう
深い落下音を残して、煙のように消え去ろうとするもの
がある。
夢のまた夢だとはよく言ったものだ。




<10月に見に行った映画館の映画> 
映画「ロボット」などDVDになった新作も、その他旧作も時々借りて来て楽しんでいる。
自分なりの要点がギュッと煮詰まったら御紹介。


映画「危険なメソッド」
危険なメソッド大.jpg
心理学における集合的無意識の世界を取り扱う。
フロイトのリビドー説(性理論)と超常現象も含めたユングの説
(共時性)にザビーナと言う女性患者が加わり、2人に影響を与
える。
ザビーナの発作時の表情は妖怪を思わせる。 
ユングの女性探究はザビーナを筆頭に心身ともにやまない。
きっかけを作ったのは快楽主義者オットーである。
決別するが、師弟関係にあったフロイトとユングが超常現象につ
いて話していた時、本棚からバンと言う音が聞こえた。
ユングがもう一度音がしますと言った後、すかさずバンと言う音が
したのだった。

ユング (マイケル・ファスベンダー) 
フロイト (ヴィゴ・モーテンセン)
ザビーナ (キーラ・ナイトレイ)  
快楽主義者オットー (ヴァンカン・カッセル)
監督 デビット・クロネンバーグ 1時間39分 2012年10月 日本公開




映画「推理作家ポー 最後の5日間」
推理作家ポー大.jpg
猟奇殺人事件の犯人はポーの本を読みこんでいる知能犯、
本当にいなくてはならない敵所、身近な場所にいた。
ポーの小説を元にしたポーと模倣犯の戦いの物語。
ファウスト程ではないが人体の部位が場面場面で切り取られ、質感を持って現れた。
地下室の棺桶のような箱の中に閉じ込められたポーの恋人エミりーの恐怖は味わい
たくない。

ポー (ジョン・キューザック)
検事エメット (ルーク・エヴァンズ)
監督 ジェイムズ・マクティーブ 110分  アメリカ
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同窓会の余波(1) ・ 光明禅寺 ・ 映画「ソハの下水道」 [エッセイ風と映画]

中学同窓会後の交流の強烈な鳴りがおさまるまで1カ月以上かかり、
まだまだ小刻みな余波がやって来ている。
声をかけあっている人が8人でも多すぎるのに、人が人を呼んでタコ
足の吸盤なみの数にふくれあがっていきつつあるのだ。
旅行や遠足の約束はもちろんのこと、忘年会や新年会の名を借りて
の安請け合い、一人ではできない子供時代の心の探索を共同の対
話でするまでになって来ている。
癌を抱えている人、宗教に救われていると信じる人、今まではめった
になかったことなので、成り行きに任せているが、くたびれることはな
はだしく、発熱してしまった。
もうこの世にはいない同級生で、写真がなくては、面影が浮かんでこな
い人などもいるので、今度の同窓会の時には、写真を飾ったらどうかと
言うこともにもなった。



関係各者たちとかかわりのある、今まであまり顧みられることがなか
った今ではもう鬼籍に入ってしまった幼なじみたちの父母、祖父母た
ちの事が、記憶の奥から引っ張り出され話され始めると、あたかも彼
らが背後に立っているような気がして、誰が言うともなく、供養になって
いるのではないかとささやかれたりしている。
たとえそれが、当時は酒飲みのおばあさんで、家族に暴力をふるい、
亡くなった後も何十年も嫌われていたとしても、民間療法で息子を亡く
したと言う原因を考慮されて、無理もないなどと言われ、いたわりの気
持ちで思い返されたりしているのだ。




<光明禅寺>

ぽかぽか陽気の午後3時30分の門をくぐり、石の並び具合が光の文字を
描いている石庭を通り、靴を脱いで上に上がった。
黒光りした廊下がきしむ。
別名苔寺、鞭がしなるような風の音が聞こえてくる。
苔の下の地面の冷たさが幾世紀を感じさせる。


子供の頃、自分が死んだ時を想定して、山の中の苔の布団に寝そべって
見たり、春の蓮華畑や秋の枯葉の中に横たわって見たりした事がある。
土の下の水の声を聞こうとしたのだった。





<最近見に行った劇場映画>

「ソハの下水道」
ソハの地下水道 写真.jpg


監督 アニエスカ・ホランド  2012年9月日本公開  144分
原作 ロバート・マーシャル 集英社文庫「ソハの下水道」

ナチスに追われた、ユダヤ人の家族や仲間たちが
1年と4カ月下水道に隠れ住んだ。
ユダヤの少女が、ソハ(ナチスと通じているポーラン
ド人の下水道を管理するしたたかな男)に抱きかか
えられて見た地上の溢れる光が印象的だった。
やがてソハは下水道に隠れているユダヤ人たちの
肩を持つようになる。
原作は、少女の手記が元になっている。
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