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ポケットの中味  [映画と小説と童話]

ポケットと言うものには色々なものが入っているもので、子どもの頃、田舎の同級生のポケットの中には蛇やトカゲや蛙や栗や椎の実やどんぐり、ニッケの根、ぶっつけ(紙パッチン)、おはじき、ラムネの玉などがはいっていた。
大人になってからはもっと騒々しいもの禍禍(まがまが)しいものが入っているに違いないが今はその話は置いておこう。
地底湖に棲む奇怪なゴラムが思いついたビルボ・バギンズのポケットの中味は、手、ナイフ、ゴブリンの歯(小人族)、ぬれた貝殻、コウモリのつばさのかけ、歯を尖らすための尖った石(いちどみてみたいものだ)だった。

ゴラム (小説ではゴクリ)  映画「ホビット 思いがけない冒険」
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「ホビットの冒険」のビルボ・バギンズのポケットにはほんとうは金の指輪が入っていて、その持ち主は地底湖に棲む「いとしいしと」と言うのが口癖のゴラムと言う奇怪な気味の悪い者だった。
ビルボはゴラムに食われそうになったが、なぞなぞ合戦で時間を稼ぎ、なぞなぞに窮(きゅう)したビルボが「ポケットにあるものはなーんだ」とついついうっかりとゴラムに問いかけてしまった。
勘の鋭いゴラムはそんなことよりも一足先にもうその答えを見つけ出してしまっていた。
ゴラムは長年の間、金の指輪だけを大事に抱え込み、いつも誰かに盗まれないかとびくびくしていたのだが、最近それを失くしてしまっていたので、ポケットの中にあるものは金の指輪だと直感したのだった。



「新編 銀河鉄道の夜」 作・宮澤賢治  新潮文庫
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銀河鉄道に乗ったジョバンニの上着のポケットに入っていたのは、いちめん黒い唐草のような模様の中に、おかしな十ばかりの字を印刷したもので、四つに折った葉書くらいのおおきさの緑色の紙だった。
鳥をとって回ってお菓子にする鳥捕り(とりとり)が言う 
「 おや、こいつは大したもんですぜ。こいつはもうほんとうの天上さえ行ける切符だ。天上どころじゃあない、どこでも勝手に歩ける通行券です。こいつをお持ちになれぁ、こんな不完全な幻想第四次元の銀河鉄道なんか、どこまでも行けるはずでさあ、あなた方大したもんですね 」
☆幻想第四次元の世界ではタイムスリップは可能。


映画「レ・ミゼラブル」  エボニーヌ(サマンサ・バークス) 悪知恵の働く宿屋夫婦の娘
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映画や小説などの登場人物たちについては、興味が湧く、気になる人々を拾い集め、見つめてきたが、今年は個人的な気がかりの範疇でそういう人々に一方的にライトを当てるそんな年になりそうだ。
時々必要であれば、まだ不消化かもしれないがあらすじも追って行こうと思っている。
レ・ミゼラブル(ああ無情 作ヴィクトル・ユーゴー 1862年執筆)の中では、悪事を働く宿屋の夫婦の娘のエボニーヌ(小説では娘は2人いる。男爵家の長男マリウスに片思いをし彼の代わりに銃弾を受けて死ぬ)やジャン・バルジャンを執拗に追う執拗さが気になる警官のシャベールやコゼットの結婚相手の貴族出身なのに市民の見方をする男爵家の長男マリウスなど。





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